関節リウマチと診断した場合、抗リウマチ薬での治療を開始します。よい治療方法がなかった頃は、痛み止めやステロイド剤のみを投与することもありましたが現在では早期に治療を開始したほうがよいと考えられています。関節の破壊が予想されるときはメソトレキサート(メトレート、リウマトレックス)を中心に治療します。世界中で関節リウマチの治療薬として使われているお薬です。強いお薬ですので使い方は慎重にします。正しく使用し、副作用のチェックを的確に行えば怖いお薬ではありません。メソトレキサート使用開始時には、このお薬の注意点などを説明させていただき、必要な検査(血液検査、尿検査、胸のレントゲン検査)なども行います。治療内容はタイトコントロールの考えで、3か月ごとに評価します。そして治療効果が期待通りでなければお薬内容を変更します。
胸部レントゲン検査は非常に重要ですので、当院では放射線専門医の読影も必ず行い二人の医師により慎重に診断しています。必要であれば胸部CT検査を行い、呼吸器内科専門医へ紹介することもあります。
お薬の内容を変更するときは世界中で使用されているガイドラインの考えに従って変更します。抗リウマチ薬を変更したり、追加したりします。最近ではメソトレキサート(メトレート、リウマトレックス)にリマチル、アザルフィジンの2剤を追加する3剤併用方法や、メソトレキサートにプログラフなどの免疫抑制剤を追加併用する方法も行っています。