地域のリウマチ専門医として

 現実の診療では治療はなかなか理想どおりにはすすみませんが、勤務医時代には出来なかったことがクリニックを開業することにより可能になったことがいくつかあります。一つは患者さんとの間柄が近くなったことです。患者さんがいつ来院しても私自身が診察することができます。午後の診療も土曜日の診療もあり私が診察します。木曜日は特に重症な患者さんでも通院しやすくなるように予約診療にしました。患者さんに何か不安なことがあればいつでも電話をしていただき私がお話をすることができます。もし通院が困難になったときは、定期的に訪問診療を行います。緊急時には患者さん宅に往診します。大病院では困難になってきた通院でのリハビリテーションがこのクリニックでは可能です。通院が困難な患者さんには、理学療法士を当院より派遣し訪問リハビリテーションを行っています。これらのことは勤務医の時にはとても出来ませんでした。
 関節リウマチの患者さんは、呼吸器などの合併症も多く、骨折や人工関節の手術のため入院治療が必要になることも少なくありません。日ごろから周囲の病院診療所の先生方と連携し協力して診療することも、クリニックに通院していただく患者さんのために必要と考えています。地域において大病院よりも、関節リウマチのタイトコントロールが可能と感じています。